ゆきこの部屋

宝塚やミュージカル、古典文学など好きなものについて語るところ。

望海風斗CD『「GIFT」―NOZOMI FUTO―』感想

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宝塚屈指のソンガー望海風斗のCD『GIFT』、ようやく落ち着いて聞きました。
全体として吉田優子先生のだいもんへのありあまる愛情を感じるCDになっていて、大変感銘を受けました。
ありがたや〜なんまいだ〜!
ゲストでだいもんの歌姫・真彩希帆も出演しているよ!

01. 花舞台
『花の宝塚風土記
最初にこれを持ってくるところが、大変素敵です。すばらしいセレクトだね!と思わずグーと親指を立てる。
初舞台ですもんね。併演の『シニョール・ドン・ファン』のりかちゃん(紫吹淳)が思い起こされます。
くららちゃん(映美くらら)も好きでした。今、作品を見直すときっと当時とは違う感想が浮かぶのだろうなあ。
当時はショーよりもお芝居のほうが圧倒的に好きだったこともありまして、芝居の話になってしまいましたが、曲ですよ、曲。
新春らしく、パッと明るく華やかな曲が初めというのがいいですね。12月30日発売ですもの! 新春!
だいもんが歌うと力強さも加わって一層爽快感が増して、よりよい。めでたさが増す。
運転中なのに思わず手拍子を打ちたくなる。危ない。ハンドル持たな、あかんでー!
和物はたくさんやっている印象がありますが、だいもんの白塗りってぱっとすぐには思いつかないのですが、どうなんでしょう。

02. 花に散り雪に散り
忠臣蔵
パッ!と明るい出だしだったのですが、突然だいもんのターン。
あまりにも似合いすぎて、違和感がなさすぎて、「あれ?だいもんって『忠臣蔵』やったかしら?」と思ってしまうほどである。
演じたのは誠の旗のあの人たちであって、48人のこれではないはずだ……と思いながらも、すごく雰囲気がある。
曲から舞台の雰囲気が想起されるってすごいね?
やったわけでもない舞台なのに。
いにしえのヅカオタだから、かりんちょさん(杜けあき)の背中も見えるぜ……。
かりんちょさんといえば、初演の『はばたけ黄金の翼よ』でジュリオを演じておりましたね。
すべてのジェンヌは繋がっている感じがいたします。
ファンからは「ぜひだいもんで『忠臣蔵』を!」という声もあるようで、この曲もファンからの要望だとかなんとか。

03. 未来へ
エクスカリバー
ずんこおおお!!!となるほど、ずんこ(姿月あさと)、お花様(花總まり)、たかこ(和央ようか)の宙組が好きだったのですが、だいもん……これはまた違った味が出てきて良いではないか!とハッとさせられました。ビックリしたわ。
作品はトップコンビだけでなく、宙組そのもののお披露目公演でもありましたね。
こういう背景やタイトルから考えて、最後にもってきてもいいのかなと思いましたが、むしろ『忠臣蔵』のあとで充分でした。
ここでバラードだったら心が立ち直れなさそうだからさ……。
「過去の復讐」にとりつかれた赤穂浪士たちの対比にもなって、この曲順はおもしろいなと思いました。

04. さよならは夕映えの中で
風と共に去りぬ
私は、実は『風共』ってあんまり宝塚向きの作品ではないのでは?と思っているタイプで、バトラーを演じるには、ジェンヌは綺麗すぎるのですよね。
のんちゃん(久世星佳)のバトラーが宝塚では1番ぴったりだったなと思っています。
今まで色々な方がバトラーを演じてきましたが、やっぱり私はクラーク・ゲーブルを超えるバトラーは現れないのです。
もっともハリウッド版を見るきっかけを作ってくれたのは宝塚でしたから、そういう意味ではありがたいと思っていますし、「君はマグノリアの花の如く」「明日になれば」などは大変な名曲だと思っていますので、そういう意味では残る意味があるのかなとも思います。
しかし!
だいもんってもしかしたらバトラーと相性がいいかもしれない!とこの曲を聞いて思いました。
すごいな。前の「未来へ」とともに既成概念をどんどんぶっ壊してくるよ、このCD。

05. 今なら言える(望海風斗・真彩希帆)
『ハードボイルドエッグ
宝塚で男役をやっていた方が、退団した後でも、娘役と一緒にいるときは、格好良さが増すという話がありますが、まさにそれ。
だいもん一人で歌っていたときも、もちろん格好良かったけれども、きぃちゃんと一緒にいることでぐんと格好良さが増す。素敵。すばらしい。これこそまさにトップコンビというやつですな。
きぃちゃんがコーラスという形でなく、対等にだいもんと歌い合っている曲でよかったです。
もっとも「きぃちゃんが舞台に出てくると、一気に明るくなる」と語るだいもんは、かなり強火の真彩担だと思われるので、当然かもしれませんが(笑)。
みやちゃんが自らのディナーショーでかなめさん(涼風真世)の「愛の媚薬」を歌ったように、だいもんもまたゆりちゃん(天海祐希)の作品を歌う。
連綿と続くヅカオタによる宝塚って感じがいたしますね。素敵。
『Music Revolution!』の「Music is My Life」の別ヴァージョンという感じですね。音楽でつながる二人の絆。

06. 風のシャムロック
『エールの残照』
こちらもゆりちゃんの作品から。
自然の偉大さを感じられる歌となっております。
思えばだいもんは、『壬生義士伝』でも『はばたけ黄金の翼よ』でも、四方を山や川といった自然に囲まれていることを高らかに歌い上げていたり、語ったりしていましたね。
自然の豊かさが感じられる歌唱力ってすごいな。
だいもんのバラード、とても気持ちよかったです。
そしてここでバラードをもってくるところに、CDが終わりに近づいていることが感じられます。
ううっ、終わらないで、このCD。永遠と聞いていたいよ。

07. Joyful!!
『Joyful!!』
こむちゃん(朝海ひかる)の姿が目に浮かびますが、楽しそうなだいもん、いいですね!
このショーもやればいいのに、とか思ってしまうのは欲張りか。
コーラスはどなたが(複数いると思うのですが)やっているのでしょうか。
実はまだCDしか聞いていないので、よくわかっていないところもあります。

08. アマール・アマール
『ノバ・ボサ・ノバ』
歌い始めて開始5秒で背筋がゾッするやつ。
え、なに?鳥肌選手権でもやっているの?
それくらい最初からクライマックス。声の色気がクライマックス。
だいもんのハーモニーに心がノックアウト。
もうそれから先のことなんて全く覚えていられない。
初めの「ライライラーイラーイ♪」はだいもんが一人なのですが、2回目の「ライライラーイラーイ♪」で死ぬやつ。
なぜならだいもんがたくさんいるから。ここだけ何度も聞いた。好き。
だってハーモニーが全部だいもんだよ? すごいの一言しかない。語彙力が死ぬ。
いや、もともと好きな曲ではあるのですが、すばらしい。
本当にこの先の記憶がなくなる。すごく好き。やばい。なんか出てくる予感しかしない。

09. 初めて見た朝日のように
『愛のソナタ
東京宝塚劇場でのこけら落とし作品を最後にもってくるところが憎いですね。
調べてみたら新人公演の主演がみっちゃん(北翔海莉)でした。まじかー。
ラストにふさわしい曲でした。しかし、私の心は残念ながらありきたりではありますが、次のボーナストラックに奪われています。

<Bonus Track>エリザベート メドレー
これは本当の意味で「ボーナス」ですね。社会人が6月と12月にもらうあれですよね?
すんばらし~~~!!! うはうはではないですか、こんなの。
1人でトートとフランツとルキーニとシシィを歌う。最高かよ。
「愛と死の輪舞」トートがシシィに惚れる歌ですね。
つまり、だいもんがきぃちゃんに惚れる歌ということでよろしいでしょうか。
キューン! フォーリングラブですな。恋に落ちる音がした。
「最後のダンス」はトートのオラオラ感がクレッシェンドが感じられて好きです。あんなに短いのに。
最初はちょっと物足りないかな?とも思ったのですが、最後はそんなことなかった。
クレッシェンドって大切ですね。ここ、テストに出るよー!
「闇が広がる」はトートとルドルフを両方だいもんが歌っているのですね。
やばい、これは本当に闇が広がる気しかしない。救いようがない。
このルドルフがきぃちゃんだったら救われる気しかしないのですが。不思議ですね。
「最後のダンス」「闇が広がる」はもう少し長くても良かったかな、とも思いましたが、まあ好みの問題でしょう。
よく考えると2曲とも好きな曲でした。
『エリザべート』で好きな曲トップ3はこれにあと「私が踊るるとき」ですね。
「夜のボート」のここで、シシィの歌をきぃちゃんが担当するなんて聞いてなくてよ!? びっくりしましたわ。
だいもんのフランツってあんまり印象なかったけれども、これはこれでイイ!という感じですね。
キッチュ」は懐かしい! 久しぶり!って感じになります。
とても生き生きとしているw 私もポストカードとか欲しいな。配ってくれ。
最後の「私だけに」はどうなるのかなと思ったけれども、こうくるかー!という感じです。
みなさん、ぜひ、聞きましょう!

 

こうしてみると曲順にもいろいろ意味があって、おもしろいなーと思いますし、歴代のタカラジェンヌたちがつないできたバトンも感じられますね。
CDそのもののタイトルは、だいもんからファンへの「GIFT」という意味もあるでしょう。
けれども、英語の「GIFT」には「神から与えられた才能」というような意味もあります。
だいもんの歌唱力はもちろん本人の努力による賜物だとは思います。
ただ、努力することも「神から与えられた才能」だと考えると、やっぱりこの歌唱力はまさしく「神」という感じがしますね。
大袈裟でもなんでもなくて。
だいもんが在団しているときに、彼女の歌を、お芝居を、生で見ることができて本当によかったなあと改めて思うCDでございました。
みんな、買おう!

一方で、こういうCDがもっと増えてもいいのかなーと思ったり。
とにかく娘役のグッズが少ないから、歌姫たちには組をまたいでこういうCD出してくれてもいいのよ><
あとはこういうCDの監修に演出家の先生とかも入るといいんだけどなあ、どうかな。