ゆきこの部屋

宝塚やミュージカル、映画など好きなものについて語るところ。

月組『川霧の橋』『Dream Chaserー新たな夢へー』感想

月組公演

kageki.hankyu.co.jp


戸切絵『川霧の橋』-山本周五郎作「柳橋物語」「ひとでなし」より-
原作/山本周五郎
脚本/柴田侑宏 演出/小柳奈穂子

スーパー・ファンタジー『Dream Chaser -新たな夢へ-』
作・演出/中村暁


月組博多座公演、良かったですね〜! 良かったです。
柴田先生の脚本の素晴らしさはもちろん言うまでもないのですが、それを令和の時代になんのストレスもなくキャラクターに共感できる演出をしてくださった小柳先生も天晴れです。さすがだわ! 信頼度高い!
いい話なんだけど、タカラジェンヌにこう言うこと言わせる?みたいなイライラがない。すばらしい。若い演出家の先生たちは見習うといいよ、本当。あと「江戸切絵」というショルダータイトルもおしゃれでよい。

『川霧の橋』の初演については、ビデオが擦り切れるまで幼い頃に見た記憶だけが頼りです。
私はかなめさん(涼風真世)が好きだったので(友人は「ちなつ、よく歌うね?」と言っていましたが、そりゃかなめさんですからね!)、幸さんとお光の話というよりも、半さんとお組の話という認識の方が強くて、お組が亡くなるところなんかは毎回泣いて見ていましたね……ぐすん。

冒頭の火事の場面の後、髪型の綺麗な半さんが「あの火事から変わってしまった」みたいな語り手としての台詞が入りますが、これは一体いつの半さん……? と今更ながら疑問に思いました。
髪型が綺麗だから杉田屋にいた頃?とも思うけれども、「全てが変わってしまった」と言うのは物語を俯瞰しているようにも見える。
ただ物語の後半の半さんは渡職人をしながら、お組を探しているので、髪の毛が伸びっぱなし。
と、いうことはつまり、この語り手としての半さんはもしかすると、もう幽霊なのかもしれない、と思った途端、思わず「はーんさーん!」と心の中で叫びました。
物語のラスト、半さんは懐から包丁らしきものを取り出して、「お光さんの幸せは邪魔させない」と清吉を殺すようなことを仄めかして走り去って行きます。
その走り去っていくとき、ちなつ(鳳月杏)が美しくて長い御御足を見せてくれちゃうものだから、感動的な場面から一気に煩悩の塊になってしまうのですが、よく考えたら清吉を殺したら、半さんも島流しになる、けれども半さん自身はもうお組を見送った以上生きている意味がないわけだから、そのまま自害するのかな、と。なるほど、そうすると幽霊なのも説明がつくのかな。
半さん、あの世でお組と会えるといいね……!

とはいえ、お組は半さんのことをどう思っていたかと言うと、別にどうも思っていなかったというか、「単なる優しい人」止まりだったのだろう、とも思います。
もちろんその優しさはお組にしか向けられない種類の優しさなのですが、お嬢さんのお組はそれに気がつかない。気がつかないというか、そういう自我が育っていない。
油問屋の相模屋の娘として、いずれ親が決めた良い縁談に自分の人生を預けることに疑問がない。そういうものだと思っている。
おいちや番頭にも優しいところを見ると、身分に関係なく優しく人に接することを親から教えられているのだろうけれども、婚姻関係はまた別。
自分と半次との組み合わせは婚姻関係を結ぶという点においては身分が違う。お組のことだから、それをはっきり自覚しているわけではないだろうけれども、なんとなくそう思っている節がある。
『エルベ』のマルギットのような、地に足のついていないお嬢さんという印象がある。
火事の後のお組はさながら、カールと結婚した世界線のマルギットというところだろうか。「金がねぇのは首がねぇのと同じ」ということをカールはわかっていたのでしょう。

娼婦に身を落としたお組と再会した半さんが「その声はお組さん!」となりますが、お嬢さんだった頃のぽややんとした声からドスの効いた低い声に変わってしまったお組を多くの人はお組だと判別できないだろう。
それでも半さんがわかるのは、もちろん愛、愛なんだけど、お組はかつてお嬢さんだった頃の自分を知っている人に今の姿を見られたくない一心で、その愛にはやはり気がつかない。
むしろ一回しか会っていない柳のお甲が鋭く半さんの気持ちを察する。憎いねえ……!
探していた女性が娼婦になってしまった例はいくらもあるだろうが、それを知ってまで声をかけてきて、あまつさえ追いかけてくるような男をお甲は他に知らないから、半さんのことを忘れられなかったのだろうな。

お組は最後まで半さんの気持ちに気がつかないまま天に召される。布団の中のお組とお光のやりとりは、火事の前のように穏やかでありながらも死の気配がもうすぐそこまで来ていることを悟らずにはいられない。
その中でお光が「石にかじりついてでも生きなくちゃ」というのが切ない。
それくらいの気概がある人しか生き残れない時代であるのも辛い。

そんなわけで、半さんとお組の話だけで何故かここまで書いてしまったのですが、もちろん本作はれいこちゃん(月城かなと)とうみちゃん(海乃美月)のトップコンビプレお披露目公演でありました。
本当に本当におめでとう。とても嬉しいです。待ちに待ったコンビです。
れいこちゃんにはうみちゃんしか、うみちゃんにはれいこちゃんしかいないと思っていました。
雪育ちのれいこちゃん、月育ちのうみちゃん、花経験者のちなつ、というトライアングルは、花月雪が好きな私には大変嬉しいことです。期待しかない。
作品が決まったときは、おいおい見るからにプリンスとプリンセスの二人にやらせるにしては、ちょっと土臭くないかい?とも思いましたし、見てみるとやはりその気は完全には拭えませんでしたが、思っていたよりは違和感なく、芝居の月組!という感じでしたね。
小柳先生の力も大きいでしょう。次の『今夜、ロマンス劇場で』も期待しています!

初日付近の感想ではれいこちゃんの固さも目立ちましたが、次第にべらんめぇ調を自分のものとして駆使するようになってからは伸び伸びと自由に演技ができていたということで、とても良かったと思います。
私は杉田郎のべらんめぇ調が好きだなあ。れんこん(蓮つかさ)、良かったわ!
なんといっても初演はみつえちゃん(若央りさ)ですから、きっとアドバイスもいただいたのでしょう。
宝塚歌劇団の卒業生が外部の舞台で活躍するのも嬉しいですが、こうやって内部に残ってくれることにもちゃんと意味があるのだなと思えました。継承ってこういうことを言うんだな、と。
れんこんがベルナールを演じたらおちそうだな、怖い。もっとも『ベルばら』を上演して欲しいとは思わないのですが。

プロローグはいきなり火事の場面。れいこちゃんとうみちゃんの見せ場。
いきなりうみちゃんの体幹が発揮されていて、おいおい、膝立ちしながらどうしてそんなに背中をそらして一旦停止ができるの、すごいね?! と配信ですから声を上げてしまいましまよ、ええ。どういうこと。なんで倒れないの、さすがだわ。腰、痛めないでね。
半さんと離れた後のお光は舞台の真ん中でうずくまり、動けなくなってしまう。
やがてお光は立ち上がり、焦点の定まらないうつろな瞳のまま火事の中をどこかへ彷徨い歩いていく……のですが、ここの! お光の! うつろな瞳が怖いのなんのって。
おそらくもう記憶がないのでしょうけれども、作中には出てこないお光の中にある人間の影の部分、薄暗い部分が凝縮されたような気がして、身震いがしました。怖かった。
演出としては、うずくまったお光がそのままセリ下がっていく方法もあっただろうに、わざわざお光が一人で去っていく場面を描く意味を考えずにはいられません。

お祭りの太鼓、そして歌うれいこちゃん。
「ハアー春は桜の隅田川〜♪」って冒頭から力強くて最高でしたね?!れいこ!ちゃん!!!ってなりました。
お面をつけてうみちゃんと踊るのも素敵だった、可愛かった。
考えてみると、清吉にツバをつけられる前のお光と幸さんのやりとりはここだけなんですよね。
だから微笑ましい。ちょっと物足りない気がするけれども、幼馴染として、気の知れる相手としてお光が幸さんをそれなりに信頼しているのがわかる。
欲を言えば、そういう芝居の場面も欲しかったですが、まあそれは上演時間ってものがありますからね(海坊主か)。

芝居見物のお土産をもらうお光はいつもよりも幸さんとちょっと距離をとろうと思っているから「こんちわー」と棒読みとも取れるような挨拶をしてさっさと家の中に入ろうとしてしまう。
それを幸さんは「おいおい」と止めるて、しかし肝心なことが言えない「朴念仁」なわけで。いや、アキちゃん(晴音アキ)、良かったですよね〜! まだ月組にいてね〜! 専科に行っちゃわないでね〜!
随所で幸さんや半さんを気遣う台詞があるの、たまらない。「半さん、お口が空いていてよ」って小りん姐さんしか言えない台詞だよ……っ!

そして縁談がまとまらなかった幸さんとお光。
杉田屋の女将さんは、本当に善意から「お光を養子に」と言ったのでしょうが、その善意で深くお光の母親が傷ついたことを十分に承知している源六は、この婚姻を認めるわけにはいかなかった。
るうさん(光月るう)の源六、良かったですね! 本当にどんな化粧しているの?! ショーとはまるで別人ね?! となるのも楽しかったです。
コンクリートのない江戸の長屋暮らしですから、こんな風に過去に傷つけられたとしても、近くに住んでいる以上、生きていくためには、協力していかざるを得ない。源六さんがお光の母親と同じように傷ついたとしても、付き合いを断るわけにはいかない。
だから、まさか杉田屋の女将さんも自分の発言がお光の母親を傷つけたなんて夢にも思っていない。
そういう厚かましさを、しかし嫌味なく演じる副組長(夏月都)の芝居力たるや……!
圧巻である。『桜嵐記』でもすばらしかった組長副組長コンビですが、ここでも演技力が光り輝いております。お月様みたい!

かましい演技といえば、京三紗さんもさすがでしたね。
お師匠さんと呼ばれて近所では親しまれている彼女は、祭のときに「杉田屋さん、今日は大きな発表があるんですって? やっぱりご養子とりの」とあんなに大きな声で遠慮なく繊細な話題に触れてくるって、言ってみればものすごく厚かましいわけですが、それでも嫌味がない。
火事のときも「早くに出たのに人に揉まれて」吐息を切らして語る師匠は、その手に大事な商売道具を抱えている。
かましい師匠だけど、それが彼女の誇りだとわかる。
大体あの時代、女が一人で生きていくためには多少厚かましくなければできなかったことだろう。
すばらしい演技だった。江戸の人間の呼吸だった。
そういう意味では、梨花ますみのお常さんも同じ。髪結をしているということで、当時の手に職をつけている女性が息づいている。なんせ「髪結いの亭主は働かない」と言われた時代でしょう。
さすが専科! と膝を叩くと同時に、そういうところに月組から巣立っていったゆりちゃん(紫門ゆりや)やまゆぽん(輝月ゆうま)の今後の活躍を期待しないではいられない。楽しみです。

どれだけ息が苦しくても、狭いご近所付き合いの中で協力して生きていかなければならない。
火事はもちろん、他の自然災害に対しても、木でできた建物はあまりにも頼りなく、「悪い商人が商品を隠して値を釣り上げても黙って見ているくせに、大工の手間賃は厳しく取り締まる」ようなお上はもっと頼りない。
そういう共同体の中で、誰が誰を好いている、という話は筒抜けだというのもわかります。
ちょっと注意してみれば、幸さんがお光を好いていることは誰にでもわかったでしょうし、実際に小りん姐さんや清吉にはわかった。
けれども肝心の本人に伝わっていないのに「俺の気持ちはわかっているはず」とおぼこいお光に迫るのは、ちょっと違うのでは?!とも思うのですが、まああるよね、こういう身勝手なところ。人間だもの、と「朴念仁」ぶりを拝みました。
思えば清吉も「俺の気持ちはわかっているはず」と歌う。それこそまさに知らんがな、って話ですが。若棟梁になれなかった腹いせですからね。
清吉も本当にお光が好きだったのではないか?と思う人もいるようですが、私はそれはないだろうと考えています。
お光の言うように「幸さんに若棟梁の座を奪われた腹いせ」だったと思います。
上方から帰ってきた清吉と所帯をもったお光は「私のことを愛してはいなかったのね」と言います。
あれだけ上方で女遊びをしていた清吉は、おそらくお光に手を出さなかったのでしょう。
お光はいきなり清吉に告白されて、恋に恋していただけ、待っている自分に陶酔していただけということを、よりにもよって所帯をもってから知ることになる。
そして本当に自分を愛してくれていたのは、火事の中、元禄まで助け出そうとしてくれた幸さんに違いない、とはっきり悟る。悟るけれども、すでにそのとき、幸さんの隣にはおよしがいる。

いやあ、小りん姐さんではありませんが、ツギハギのお光と薄紅色の辻ヶ花を着たおよし、それを開放しながら歩く幸さんの場面は本当に「とてもこんな場面、見ていられない」という感じです。
お光がおよしに優しいのも、胃が痛い思いになる。私だったら「そこは私の居場所だ〜!」と言っておよしを刺しそう。もちろんお光がそういう女ではないからこそ、幸さんは好いたのだろうけれども。
辛い。辛すぎる。でも何が人を変えるのかは、わからないじゃないですか、とも思う。ここでお光が豹変しても誰も驚かない。
後の場面でも「清吉が不義理をしていたからおかみさんの弔いにも行けなかったけれど、今度、お線香をあげさせて」とお光は幸さんに言う。
なんで? なんでそんなことが言えるの? 無理じゃない? お線香とかあげられる? 私なら、平気な顔して弔いになんて、とても行けない。
それなのに、お光はそれができる。
狭い長屋暮らしをするとはこういう優しさを持つことなのか……と呆然としてしまった。
現代人はコンクリートを手に入れたことで、この種の優しさを失ってしまったのか、とまざまざ見せつけられました。つらい。胃がよじれるわ。
およしを演じたかれんちゃん(結愛かれん)もはかなげで良かった。ショーではあんなにパワフルに踊るのに、とても儚げでよかった。
儚げだけど小声で聞き取れないということもなく、演技ってこう言うこというんだな、としみじみ。

清吉が亡くなった知らせが来て、お組も亡くなり、半さんの説得で、ようやくお光は幸さんのもとに行く決意をする。
「お組ちゃんの分も幸せにならなくちゃ」という台詞は現代ではなかなか聞けない。
これは幸せの種類が増えたからなのだろうか、とぼんやり。
橋で待つ幸さんのもとに駆け寄るお光はもうつぎはぎの着物ではない。
けれども、およしのような訪問着でもなく、ただの小紋。それがお光らしいのだろうとも思った。
赤い小紋はお常さんから譲ってもらったものなのか、それとも実は幸さんが内密にお光へとお常さんに渡していたお金で買ったものなのか(名代が杉太郎というのがよくて、れいこちゃんにとってのれんこんが、たまきちにとってのゆりちゃん、まゆぽんみたいに見えたのよね)、いずれにしてもその時お光ができる1番いい格好なのだろうし、1番いい表情しているよ、うみちゃん……!
かんざしは、どうだろうなあ。芝居見物で幸さんが買ってきてくれたものなのか、それともそれはもう火事でなくなってしまったのか。
でも今からまた買ってもらえばいいもんね!
とか、呑気なことを考えていたら、「朴念仁」が急に真顔でお光の腕を掴むじゃない?ビックリだよね???
肝心のお光は蛍に夢中だけど、やがて幸さんの抑えきれない愛情に気がついて、なんの衒いもなくその胸に飛び込んでいく。
ああ、なんていいラストなの。
影コーラスのいちごちゃんも良かった。
っていうか、この作品、ほとんどの影コーラスをいちごちゃんが担っていた。『ダル湖』のときもそうでしたね。美声をありがとう。

そんなわけで大変満足できる芝居でした。
作中にはPTSD、ヤングケアラー、セックスワーカー、女の貧困といった現代でも通じる問題点がたくさんあり(嬉しくない)、衆議院議員選挙もあったことから身に染みて感じる部分も多かったです。
特に清吉の「悪い商人が品物を隠して値を釣り上げてもお上は黙って見ているくせに、大工や車間の手間賃は厳しく取り締まる。だからいくら働いたって貧乏から抜け出せない」というのは、本当に他人事ではないと感じたし(嬉しくない)、ありちゃん(暁千星)も迫真の演技だった。
例えば上記のことは今後少しは改善されるかもしれませんが(さらに悪くなるかもしれませんが)、人の生き方、愛のあり方というのは変わらず、普遍的な作品とはこういうことを言うのだなと心底思いました。
月組生、ありがとう。小柳先生、ありがとう。
これからの新生月組がますます楽しみになりました。
れいうみを応援する気持ちが一層強くなりました。

さて、お次はショー。
本公演から、あんまり得意なショーではなかったのですが(トップコンビのサヨナラ公演なのに、たまきちはうみちゃんと踊る場面があるし、さくらはありちゃんと踊る場面があるし、れいうみの場面はないし、なんで???って感じだったのです)、ちゃんと新しくれいうみのショーに生まれ変わっていたなと思います。
なにより最初に階段でれいこちゃんが一人で歌っているのを見て、思わず泣いちゃったからなあ。身震いがしたの。感動しちゃったのよね。真ん中に立っている……っ! て。
ミロンガで、帽子で隠してキスするれいうみが素敵すぎるし(れいこちゃんが不意打ちでうみちゃんに投げキスをしたらしいですが、なぜか見逃した!なぜ!)デュエットダンスはもはや神だった。
これまで見てきたデュエットダンスの中でも5本の指に入るレベルで好き。
れいこちゃんを焦らして、自分は散々踊った後、今度はれいこちゃんに焦らされるうみちゃん、頬を膨らませていて死ぬほど可愛かった。
なんなん?! あれ、思わず声を上げてしまったよ。なんなん?! 可愛すぎん??? やばくない???
うみちゃんのドレスも、すごくいいの。今の海乃美月の大正解!のドレスなの。
スリットをいれるタイプのドレスではなかったけれども、裾が喜んで空中を舞っているのがすごくよくわかる。あのドレス、本当にイイ!
ぜひサヨナラショーで着て欲しい(気が早い)。
当然、舞台写真は買いました!いつ見ても最高だね!

サヨナラショーで着て欲しいといえば、れいこちゃんのオープニング2着目の白にキラキラビジューが沢山ついたプリンス感溢れる衣装も最高だったから是非、ぜひともまた着てくれ着てください! と心の底から思っています。
素敵でした、すばらしかったです。愛しい。
男役群舞の「ふっ!」もすごくよかった。大きかったし、力強かったし、とても好みだった。ありがとう、れいこちゃん。

うみちゃんセンターの赤いドレスで娘役ちゃんズの場面も華やかで大変良かったです。楽しかったです。
またあのドレスも最高なんだよね。
スリットと見せかけた透けた感じの縦線。とても良い。そしていつになったらうみちゃんのスリットは見られるのだろうとも思っています。
あ、いえ、別に足が見たいとかそういう意味ではなく……スリットが入っているドレスを着ていると、いかにも娘役!って感じじゃないですか。普段、あんなスリット入った服なんか見ないからさ。
まさかのショートカットも良かったなあ。
エストレ』のあーちゃん(綺咲愛里)を思い出しましたね。好き。

ゆの(風間柚乃)が歌っていた昭和歌謡のパートはるねぴ(夢奈瑠音)でした。
ジャケットが少し大きいのが気になりましたが、気のせいでしょうか?
あれだったら前のボタンを閉めて着ても良かったのよ〜!というくらい余っていましたね。
お衣装合わせはしたと思うのですが、そのときかりまた細くなっちゃったのかな。ありうる。だってタカラジェンヌは妖精だから。

中詰の和風カンフーも、実は正直よくわからないなと思っているのですが(好きな人、本当にすいません)、最初に出てきた3人が、れいこ、うみ、ちなつの3人だったのはものすごーく良かったと思います。
新しい月組の顔を紹介するぜ!ってね。
トップになるとみんな痩せちゃうけれども、れいこもうみちゃんも今以上に痩せたらパワー不足になりそうで恐ろしいな!と体のラインがわかる衣装だと心配になりますが、カンフーのうみちゃんはまさにそれ。
ちゃんとお肉を食べるのよ……っ!

私としては円盤買いそうだわ〜! どうしようー!って感じです。
なぜならば本日観劇した花組も円盤を買いそうだからです。金欠!