ゆきこの部屋

宝塚やミュージカル、古典文学など好きなものについて語るところ。

月組『WELCOME TO TAKARAZUKA -雪と月と花と-』『ピガール狂騒曲』感想2

月組公演

kageki.hankyu.co.jp

JAPAN TRADITIONAL REVUE『WELCOME TO TAKARAZUKA -雪と月と花と-』
監修/坂東 玉三郎  作・演出/植田 紳爾

ミュージカル『ピガール狂騒曲』〜シェイクスピア原作「十二夜」より〜
作・演出/原田 諒

Aパターンの感想はこちら。

yukiko221b.hatenablog.com

今回はBパターンの感想です。
まずは『WWT』について。
主題歌「それが宝塚」よりも「雪月花」がじんわり胸に染み入る公演でした。
それは歌手の娘役が変更になったということよりも繰り返し見る中で、主題歌以外にも観劇している私の心に余裕がもてたからだと思うのですが、とにかくここがいい。
Aパターンではきよら羽龍ちゃん、咲彩いちごちゃん、Bパターンでは詩ちづるちゃん、静音ほたるちゃんと、下級生を2分割したことで、まさかの4人分も楽しめることになったわけですが、Aではいちごちゃん、Bではちづるちゃんを応援している私としてはとても嬉しかったですし、技量的にはAもBも眼福ならぬ耳福でございました。
フィナーレでは松本先生が翼のお着物(大好き!)でせり上がってくる場面に同じメロディーで違う歌詞が添えられています。
「花で門出を祝おう」みたいな歌詞が、松本先生のサヨナラショーだなと思わせました。
今度はこちらの歌詞もきちんと聴き取りたいところです。

「雪の巻」「月の巻」「花の巻」とありますが、「花の巻」が一番好みだという話は前回もしましたが、今回もここはとても楽しんで観劇することができました。好きやねん!
れいこちゃん(月城かなと)とおだちん(風間柚乃)の息ぴったりもさることながら、鏡の女を演じる娘役もみな可憐ですばらしい。

幕間中、プログラムを見て改めて思ったのは現在の月組の芸名のひらがな率の高さです。
珠城りょう、美園さくら、月城かなと、とトップ3人が下の名前はひらがなです。
組長も光月るう、名脇役の紫門ゆりや、白雪さち花、輝月ゆうま、春海ゆう、下級生で私が応援している菜々野あり、咲彩いちご、美海そら、詩ちづる、他にもまだまだたくさんいます。
こんなにひらがな率が高いのは月組だけなのでしょうか。
106期生もひらがなの生徒が多いですね。

『ピガール』では、眉上前髪にピンクのブラウスが愛らしいこありちゃん(菜々野あり)やグリーンのスカートがよく似合っているちづるちゃん(詩ちづる)がとにかく眼福でした。
こありちゃんは垂れ目を強調したメイクに変えたのでしょうか。
劇団の中にボーイフレンドとおぼしき人もいるようです。ちょっと、どなたかわからなかったのが残念><
ちづるちゃんはダンスが映えました。さすが主席です。

今回、下級生でもムーラン・ルージュに在籍している踊り子ちゃんたちは、その多くに名前がついています。
AとBでわかれていたとしても。
くらげちゃん(海乃美月)が演じたラ・グリュやじゅりちゃん(天紫珠李)が演じたミスタンゲットが実在の踊り子名前がついていることから、グリーユ(蘭世惠翔、菜々野あり)、ヴィヴィアーヌ(きよら羽龍、詩ちづる)なども実在の踊り子の名前なのでしょうか。
もちろん名前のついていない娘役もいるけれども、男役は全くついていなくて、役名がもらえたことがどれだけ下級生の励みになっただろうかと思うと感無量です。
AとBにわけているからこそ役名をもらえた生徒もいるでしょう。

ただその一方で気になるのは、名前がついているにもかかわらず、あんまりその名前が呼ばれないということです。
ミスは何回か呼ばれていますが、ラ・グリュは一度も呼ばれてはいないのではないでしょうか。
名前ついた役をもらえることは嬉しいことですが、その名前が舞台の中で呼ばれないのは寂しいですね。
それによって個人を特定する観劇者もいるだろうと思うと、やはり名前がついているのなら、1回でもいいので呼んでいただきたいところ。
呼ぶ必要がないのなら「踊り子」でくくっても、もしかしたらよかったかもしれません。

ところで東京公演ではゆりちゃん(紫門ゆりや)のダンサーとしての舞台写真は発売されませんかね。
これがまた大変にストライプのキラキラに負けないゆりちゃんのキラキラ具合に完全にノックアウトなので、何卒……何卒よろしくお願いします……という感じです。
素敵だった。本当に素敵だった。ダンサー紫門ゆりやをみなさんご堪能ください。

マルセル役のまゆぽん(輝月ゆうま)にちゃんと歌があったのも嬉しい。
そう、彼女を歌わせないなんてもったいない。
そして銀橋にまで出てこさせたのはもう大正解だよ、ありがとう原田先生。

フィリップるねぴ(夢奈瑠音)もよかったですね。
どうしようもないご主人様(ウィリー・鳳月杏)だけど、やっぱり見放せないっていうコンビがすごく良かったです。
決闘の場面では台詞がないところでもクスクス笑わせてもらいました。
足の長いご主人様をこれからもよろしくお願いします。
ところで青いお衣装はご主人様がかつてヴァンパネラと対峙していたときにお召しになっていた衣装でしょうか。

エドモン(佳城葵)もすばらしい。
一晩中夜のパリの町を歩き回って帰ってきたときのシャルルとのやりとりは二人の絆の深さを思わせます。
ただの雇い主と労働者ではないことがよくわかる。
「ジャック……」「ジャンヌですよ!」「ジャンヌ!」のやりとりも大好き。
息がぴったりですね。

別にボリスをオペラで追っていたわけではないのですが、ストライプのお衣装でのレヴュー場面で、側転を「できた!」と真顔で喜んでいるボリスがオペラのセンターに突然現れたときにはさすがに笑ってしまった。
個人的な観劇事故というやつです。
隣にいた友人に「どうしたの!?」と思われていたそうです。
いや、だってあれは完全に観劇事故でしょ。おだちんをずっと追いかけていたわけではないタイミングだったからもうびっくりしてしまいましたよ。

いつまでAとBにわかれてやるのでしょうか。
年明け一発目の雪組はどうなるでしょうか。
だいきほのサヨナラ公演ですので、全員でやりたいところですが、冬ということもあり、インフルエンザも怖いですね。
一方でいつまで配信もしてくれるでしょうか。
楽天TVには本当にお世話になっています。
今日も花組はいからさんが通る』はすばらしかったです。
オープニングで一度画面がとまった家の弱小Wi-Fiにはキレましたが、こちらも今後ずっとというわけではないのだろうなあ。

専科の星蘭ひとみの退団も、ようやく受け入れつつあります。
最後に大階段を降りることがないのがないのが、緑の袴姿を拝めないことが、応援していた人間としてはつらいですが、それが彼女の決断なら受け入れることにいたしましょう。