ゆきこの部屋

宝塚やミュージカル、古典文学など好きなものについて語るところ。

花組『The Fascination!』感想

花組公演

kageki.hankyu.co.jp

三井住友VISAカード シアター
忠臣蔵ファンタジー『元禄バロックロック』
作・演出/谷貴矢

井住友VISAカード シアター
レビュー・アニバーサリー
『The Fascination(ザ ファシネイション)!』-花組誕生100周年 そして未来へ-
作・演出/中村一

前回、お芝居の感想だけで8000字超という「誰も読まないよ」案件になったので、ショーの感想とは切り離すことにしました。
今回はショーの感想です。
ちなみに芝居の感想はこちら。

yukiko221b.hatenablog.com

主題歌もめでたくて、メインのピンク衣装も素敵で(裏がボルドーって最高だし、トップ2人がショッキングピンクなのもよい)、オマージュの場面も楽しくて、あらゆるところに花組愛を感じずにはいられない楽しいショーでした。
あおいさん(美風舞良)のおかげでしょうか、コーラスもよくなっていました。退団者の見せ場もよい。
でしたが、とにかく映像がうるさいですね。
一昔前のWindowsスクリーンセーバーのような。
主題歌後、ひとこ(永久輝せあ)が一人で銀橋に残っているところ、中詰のはじめにラベンダーのキラキラドレスで銀橋を渡るまどか(星風まどか)の場面、「心の翼」の直後のエーデルワイス、このあたりが特にうるさく感じられました。
全員がいるところでうるさいと感じるのではなく、少ない人数で歌っているときの方がうるさく感じているので、スターの力が信じられていないような気がしました。
いや、だってひとこが銀橋で歌っているときに、ひとこを見てない人なんていないでしょ?
それはもうひとこのファンかファンでないか、ということは関係ないでしょ?
目の前で歌っているスターさんに興味ないからといって「うわあ!後ろの映像、キレイ」とはならないでしょう。
むしろスターを見ている人からしたら、オペラで見たときの眩しさが気になるのではないでしょうか。
映像演出なんて覚えなくて良かったね、中村B先生……って『Ray』のときも思ったし雪組『ファントム』のときも思いました。

プロローグは忙しかった。まどか、あわちゃん(美羽愛)、かがりり(華雅りりか)、うらら(春妃うらら)、くりすちゃん(音くり寿)、みさこちゃん(美里玲菜)、ここちゃん(椿姫ここ)とただでさえ、追いかけたい娘役スターがたくさんいるのに、そこにしぃちゃん(和海しょう)、まひろくん(帆純まひろ)、はなこ(一之瀬航季)と花組は男役も追いかけたくて、とにかく目が足りない。そろそろ第三の目を開眼しないといけないって本当に思いました。
この衣装がね、いいんだよ。特に娘役のドレス!
薄紅色のドレスかと思ったら、内側は男役のブラウスと同じボルドーっていうね! たまらんね!
あわちゃんのドレスが翻ったとき、感動してしまったよ、良かったよ。ダンスの起用が多くて嬉しい限りです!
ちなみにここのお衣装、ちゃんとまいてぃ(水美舞斗)とひとこの衣装には差があるんですよ。まいてぃの方がキラキラストーンが多いんですよ。
それなのに、なぜパレードではあんなことになったのか……事故……。

クラブの場面はまいてぃと美咲ちゃん(星空美咲)がセンター。
かがりりではないのね、と背筋が震えました。
『銀ちゃん』コンビですね。
このあたりは前の振り分けが結構生きているなと思っていて、後半の「エーデルワイス」も『銀ちゃん』に出ていたつかさくん(飛龍つかさ)と歌いましたものね。
反対にあわちゃんは中詰銀橋で『コルドバ』チームのはなこと歌い、ピアノ・ファンタジィではゆーなみくん(優波慧)と組んで踊りましたものね。ゆーなみくんとは『POR』でもコンビでした。大変お世話になりました。ありがとうございます。
娘役の衣装は『Ray』のプロローグ衣装。雪組全ツでも使われていたような?人気のあるお衣装なのでしょうか。個人的に好きかと聞かれると難しい。
あとプログラムの「バラの紳士」と「ワイン・レディ」という名前は滾る。大変よろしい。

食虫花の場面。
これはただの花と蝶ではダメだったのか……虫(蝶)を食べる花でなければいけなかったのか……?と始終疑問で、ついでに蝶の衣装はもっとあるのでは?とも思ってしまった。
あわちゃん、黄緑でしたね。可愛かった。ここの髪型も可愛かった。
蝶と花の軽やかなワルツとかでも良かったのでは、怪しい場面が続いているのでは、と思ってしまったので、なかなか集中できなかったことが悔やまれる。

ミモザの場面。キター! こういうの、待ってた!って感じでしたね。
しかも、みさこちゃんがピンクと白のフリフリドレスじゃないですか。もう完全にフランス人形。可愛くて仕方がなかった。すごく可愛かった。『ル・サンク』にぜひ入れて欲しい。
しかもみさこちゃんの相手役がラベンダー色の軍服を着たまひろくんではありませんか。これ、最高の組み合わせではないですか?
誰ですか、このコンビを考えたの! あとで体育館裏に来なさい! たくさんお礼をします!!!って感じになりました。幸せだった。多幸感溢れていた。
真ん中のくりすちゃんも気になるのに! まひろくんみさこちゃんコンビばっかり見てしまっていたよ。

中詰はすみれ。まどかの銀橋渡りから始まる。花組のトップ娘役です! よろしくお願いします!
そしてまさかのあわちゃん銀橋渡り。ビックリしましたね。いや、なんていうか、全く想像していなかったし、初日レポは見てなかったし、プログラムも買ってはいたけれども見る余裕もなく初回の観劇だったので、ものすごく驚きましたね。お歌、頑張って……っ! 応援しています!!!
しかもはなこと! つまりこれはなんですか、『はいからさん』新人公演コンビってことでいいですか?!
私は銀橋大好き女なので、軽率にスターたちが銀橋を渡るショーが大好きです。ありがとうございました。
そういう意味では『モアダン』はちと足りなかったのよね……もっとも銀橋を使うことにも慎重になっているのかもしれませんが。

ピアノ・ファンタジィ。良かったですよね〜!
たまらなかった。あすかもノリノリでしたね。もっとはっきり歌詞が聞こえると良かったのですが。
そこからいきなりたくさんの足が見えて、ロケットメンバーの登場。
ロケットの中に入っている美咲ちゃんは確かにお化粧が上手ですね。しかし上手に笑えていないことが気になります。
続く白い紳士(白鍵)7人と黒の淑女(黒鍵)5人のダンスも今の花組で上演するには不足ないメンバーですね。あわちゃんが入っているのもうれしい。
そういえばどこかの場面で、銀橋をスターが渡っているときの舞台であわちゃんがセンターになっているところがあったのもよかった。
マチネ公演はあわちゃんしか見ていなかったから気がつかなかったけれども、ソワレ公演は全体を見たらセンターにいておどろいた記憶があります。ダンスは本当に伸び伸びと自由で笑顔で太陽だわ。素敵。

オマージュ場面「エキサイター」。
これはもうイントロだけで血液が沸騰するレベルだし、歌い出しまひろくんで鳥肌が立つし、銀橋を渡りながらガンガンウインクを飛ばしているし、はちゃめちゃに格好良かったですわ……っ!
マチネは「マジ、ウインクの回数半端ないなー被弾している人、生きているかなー」と思っていたら、ソワレで見事に被弾してしまい、オペラグラスを落としました。みなさん、骨を拾ってください。
あと『オペラ・トロピカル』からの引用もありましたね。「ある愛の伝説」とても良かった。というか、もうそのまま『オペラ・トロピカル』を上演すればいいのでは?とさえ思っているよ。今の花組で。
順みつきさんの『エルベ』と併演だったので、スカステでやっているときについでに見たけれどもおもしろかった。
基本的にはホセとカルメンなんだけど、最後は自由なカルメンがホセを殺すの。見てみたいなあ。
「心の翼」で全員の顔が見えるように階段を使ったり、後方の一部舞台がセリ上がったりしたのは良かった。やはり全員集合だと重なって顔が見えない人が出てきてしまうからね。こういうの、ありがたい。

フィナーレは「エーデルワイス」から。
エーデルワイス」で美咲ちゃんを起用するなら、やはりワイン・レディのセンターはかがりりでも良かったのでは?と思ってしまいました。ファンの皆さん、すいません。お歌は上手い。
そして、まどかセンターの娘役場面はドレスでも良かったのでは? 黒鍵ダンサーでまどかのダルマは見たからもう大丈夫だよ?
『Ray』でもちゃんとひっとん(舞空瞳)にドレスを着せていたじゃない!
『MR』でもきぃちゃん(真彩希帆)にドレスを着せていたじゃない!と思いました。
個人的にドレス好きということもあるのかもしれませんが、私はドレスが見たかった。

男役群舞。この曲なんだっけかなー思い出せない。
お分かりになる人がいらっしゃったら教えていただきたいです。
最後に大階段でれいちゃん(柚香光)を頂点にしてずらっとピラミッドになるの、いいですね〜!
デュエットダンスもここにきてなぜ黄緑? 花ではなくて枝葉のつもりか? それとも初々しさの象徴か?といろいろ考えてしまいましたが、まどかの前が短くて後ろが長いドレスはとてもよかった!
『Ray』でもひっとんが似たような形のピンクのドレスを着ていたので、これは中村B先生の趣味なのでしょうか?
イレギュラー裾のドレスも大変素敵でした。だからこそ、スタンダードな形のドレスを娘役の「エーデルワイス」の場面で見たかったぞ!
『ロミジュリ』のことひとは2人が競技ダンスのメダルを争っているパフォーマンスがデュエットダンスに見える形でしたが、れいまどコンビは2人で金メダルを取りに行っている感じでした。リフトも素晴らしかった。多幸感あふれるわ。

パレードはすでに大きな物議を醸しておりますが、まいてぃのファンでなくてもこれは胸が痛い。
カレンダーも他の組の2番手と同じ扱いで、東上して、チラシに切手入りして、舞台の上でも間違いなく2番手としての役割を与えられ、またそれに応えるパフォーマンスをしていたにもかかわらず、2番手羽根がないというのは、あまりにもあまりで……働かせるだけ働かせておいて、給料据え置き、みたいな?
そんな過酷な現実を夢の国宝塚で見せていいのか?
百歩譲ってVISAが付いているひとこを慮ったというのなら、ひとこのファンに聞いてみるといいよ、この状況を喜んでいるかどうか。素直に喜べるとはとても思えないよ。
95期がどうとかいう問題もあるのでしょうが、では次の星組はどうなるの? 琴ちゃんとせおっちで、せおっちは2番手羽根を背負わないの? 星組ファンにもいらぬ動揺を与えたのではないでしょうか。
どうしても、っていうなら、いっそのことまいてぃもひとこも2番手羽根を背負ってしまえば良かったのです。花組100周年! めでたいから、3番手にも羽根をつけるね!ってそれで良かったのではないの?
スポンサーに忖度する宝塚歌劇団なんて見たくないよ?五輪でコリゴリだったんだけど???
私がまいてぃファンなら劇団に爆破予告状を送りかねないレベルだわ。

あと、エトワールが特別な衣装でないのもダメ。
最終的に舞台に戻ってきたときに周りと同じドレスを着ているのはもちろんいいけれども、一人大階段でスポットライトを浴びるときに周りと同じドレスなんて絶対にダメ。なんでそういうことするの? 花組100周年でめでたいショーではないの? お金ないの? なくてもやりようはいくらでもあったよね???
こういうの、本当に劇団への不信感しか募らないからやめて欲しい。

繰り返し見に行くことになりますが、最後のこれだけはどうにかならんかなあ、とぼんやり考えてしまいます。